ビタミンC
今年もあと残り僅かとなってきました。最近は忘年会などで外出する機会も多く、なんとなく疲れが抜けきらない感じです。
今月は寒暖の差が大きく、風邪の症状で受診される方も増えてきました。インフルエンザに関しては、全国的には流行の兆しが見えてきている地域もありますが、福岡市内では爆発的な広がりは見られていないようです。ただ、周囲の診療所からはインフルエンザ陽性の報告もありますので、しっかり対策をとる必要がありそうです。
風邪の予防と言えば、以前から、ビタミンを多く取るようにと言われてきた方が多いと思います。特にビタミンCが風邪の予防に良いと思われている方も多いと思いますが、実は風邪の予防ではなく、のどの痛みなどの上気道炎症状の緩和や症状の持続期間の短縮に有用であると報告されているようです。
ちなみに厚生労働省が示しているビタミンCの成人1人あたりの1日摂取推奨量は約100mgですが、その数百倍の量を点滴で投与する『高濃度ビタミンC点滴療法』がマスコミで取り上げられています。現在ある治療法で効果が認められなくなった方に『高濃度ビタミンC点滴療法』を行ったところ、その生存期間が延長し、副作用もほとんどなかったという内容で、自費診療にはなりますが、国内の医療機関でも徐々に取り入れられています。たしかに、ビタミンCには、正常細胞には無害で、癌細胞の増殖を抑制する効果があるという研究が報告されていますが、それは試験管レベルの話であり、きちんとした臨床研究はありません。現在、米国国立衛生研究所の助成を受けた臨床試験が進行中で、その報告が期待されます。
とりあえず当院では、風邪対策のみならず、疲労回復や滋養強壮などにも効果があるビタミンB&C注射(世間で言う「にんにく注射」)やプラセンタ療法を上手く活用していきたいと思います。
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