より自然に
平成26年7月31日と8月1日の両日に東京で開催された第32回日本受精着床学会学術講演会に参加してきました.
今回は自分の発表はなかったので,男性不妊症に関する講演や一般演題を中心に勉強してきました.
ブレイクスルーするような内容はありませんでしたが,エキスパートの先生方から興味深い経験例の報告があり,とても勉強になりました.
次回は自分の経験も発表できるように頑張りたいと思います.
ここ数日は今回の学会での「夫の実父からの提供精子による非配偶者間体外受精」の発表や「代理懐胎で生まれたダウン症の赤ちゃんの引き取りを依頼夫婦が拒否」というニュースなど生殖医療に関する問題が注目されています.
私自身もこれらの問題に関して思うところはありますが,ここでそれを表現するのは控えたいと思います.
誤解を恐れずに言うと,われわれ医師が行っている医療行為そのものが生命に対する介入であり,自然の摂理に反しているのかもしれません.
しかし,自分のもつ医療の技術である人のお手伝いができるのであれば,それが自分の信じる道義に反しないのであれば,それを役立てたいと思います.
その根底には常に「より自然に」という気持ちが強くあります.
以前のこのブログの記事にも書きましたが,自分の男性不妊症診療における最大の武器は精索静脈瘤手術です.
この治療で効果が現れたら,より自然に近い形で結果が出るかもしれない...そう信じてこれからも頑張って行きたいと思います.
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