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2024年4月

2024年4月 9日 (火)

程度の軽い精索静脈瘤であっても手術による治療効果は十分期待できる

2024年4月7日にTKPエルガーラホールで開催された第80回九州・沖縄生殖医学会に出席し,「男性不妊(1)」のセッションで座長を務め,「他施設で左精索静脈瘤手術を施行された後,当施設の超音波検査で右精索静脈瘤を認め,右顕微鏡下精索静脈瘤手術を施行した3例」と言うタイトルの演題を発表してきました.
発表の内容は精索静脈瘤の診断に超音波検査は最も重要で,程度の軽い精索静脈瘤であっても手術による治療効果は十分に期待できると言うものです.
我々の考え方に同意している施設はまだ少数派ですが,これからも臨床データを積み重ねて,自分たちの意見をしっかりと発信していきたいと思います.
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2024年4月 5日 (金)

不妊治療中の禁欲期間は短くて良い?

アメリカ生殖医学会の機関紙「Fertility and Sterility」3月号に男性不妊の大御所 Dr. Schlegel が「We are giving the wrong patient instructions for semen analysis before assisted reproductive technology(われわれは ART (体外受精や顕微授精) の前に精液検査に関する誤った患者指導をしている」と言う何ともセンセーショナルなタイトルのコメントが掲載されました.

要約すると「頻回の射精は古い精子を射出し,DNA 損傷の少ない新しい精子に変わっていくので,ART の治療時は禁欲期間は 1 日未満を推奨する」と言う内容です.

WHO の精液検査ガイドラインでは精液検査に対する禁欲期間の推奨は 2~7 日で,自分のクリニックでは 2,3 日の禁欲期間で精液検査を受けるようお勧めし,妊活中は週 2,3 回は射精をするよう指導していました.

Dr. Schlegel のコメントは ART に限定していますが,長い禁欲期間は古い精子(DNA 損傷のリスクの高い精子)の割合が増えて,妊活を進める上ではマイナスになることは明らかです.

毎日射精しても問題はない!は極論かもしれませんが,これからの患者さんへの説明にこの情報を活かしたいと思います.

We are giving the wrong patient instructions for semen analysis before assisted reproductive technology. Fertil Steril. 2024 Mar;121(3):426-427.

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